第41回清明祭

9月21日、下條中学校清明祭が行なわれました。

午前は総合的な学習の時間に、1学年の生徒が『絵本太功記』を発表しました。衣裳や化粧はせず、物語の流れを追いました。熱心に演じてくれたようです。

午後は歌舞伎クラブの発表です。
歌舞伎クラブの発表の機会は毎年2回。
中学校の文化祭である清明祭と村の文化祭です。村の文化祭は毎年11月23日と決まっているので、それよりも先にある清明祭は稽古の浅いうちにやってきます。そして、毎年指導者陣はちょっとひやひやするというのも恒例のご愛嬌です。

それでも中学生たちは本番に強い。
衣裳の力、舞台の力は不思議です。(過信は禁物・・・!)
振り向かずに、始まった舞台を最後までやりぬく。
若いってすばらしい~。化粧のりも抜群072.gif

そんなわけで裏方や衣裳による支えは不可欠で重要ですが、今回はちょっとトラブルが多発。裏方不足でした。役者だけでは歌舞伎は出来ません。
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毎年、『奥州安達ヶ原』三段目をご覧になっている方は気がついたでしょうか。

そう!

今回は衣裳屋さんが違ったのです。舞台の雰囲気がかなり違って感じられます。これまでの衣裳屋さんの袖萩はもっと紫がかった衣裳を身に着けていました。お君ちゃんは縞模様の着物でした。

場面は目が見えなくなってしまった袖萩が、娘であるお君をつれて、父のもとを訪ねるところ。
雪の降る中、三味線を背負って、危機が迫る父の様子を心配して。父と母がやってきて、袖萩とのやりとりを交わします。
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腰元はいつもピンクのかわいらしい衣裳でしたが、今回は緑色。浜夕や傔仗は抑えた色合で、そんなに違いは感じられません。登場人物たちの立ち位置はいつもどおりですが、全体の色が違うというのは大きなことですね。
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黒子のサポート。苦しそうな母袖萩のために、娘であるお君は自分の着物をぬいで母に着せます。これも脱ぐのが大変。ちょっとだけ舞台袖に引っ込んで、肌着になります。
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窮地においこまれた傔仗は自害。本当は白装束なのです・・・が今回は衣裳屋さんと振付師との間で上手く話が出来なかったのでした。仕方ない。どんな振付をするかによって、衣裳の仕掛けのタイミングも変わってきます。どんな衣裳を身に着けるか、物語をどう理解し、どう表現するかにとって大事な要素です。
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安部貞任、登場。
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貞任は黒い衣裳→白い衣裳→キンキラキンの服
と三回衣裳が変わります。衣裳の仕掛けを成功させるのは難しい。

また、お君が父である貞任の服を引っ張るシーンがあるのですが、これもまた難しい。服のある部分を引っ張ると長く布が伸びる仕掛けになって、舞台上で見栄えがするのですが、上手くいったことの方が少ないかもしれないシーンです。これも素人芝居のご愛嬌ということで・・・。

段切れ。
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・・・ながらなんとか舞台は終了。中学1~2年生、よく頑張りました。
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by shimojokabuki | 2012-09-22 17:41 | 中学校歌舞伎クラブ

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