多くの人の手で

11/4の夜、NHK長野放送局の番組「知るしん。」で大鹿歌舞伎を愛した原田芳雄さんが紹介されていました。松岡アナウンサーは「県内には下條歌舞伎もありますね」とちょっと話題にしてくださいました。

その中で地芝居はみなで作り上げるものであることがクロースアップされていましたが、表に見えるところはもちろんのこと、その裏もとっても大事な部分なのです。

役には見栄えのする役もあれば、端役もありますが、一人でも「自分の役はどうでもいい役だ」という思い、投げやりになってしまえば、芝居が出来ません。一人一人が「今ここにいること」を実感し、いい緊張感の中で芝居が成り立ちます。そして見に来てくれる人がいて、本番を迎えられます056.gif


そんなわけで今日はこんな様子をご紹介。
現在下條村内の木工屋さんで道具作りが進んでいます。

今年のこども歌舞伎教室の演目『菅原伝授手習鑑』「車曳の段」にどうしても必要な鳥居牛車です。この演目では時平が車に乗って、吉田社にお参りにやってくるのです。

手前に横たえてあるのが鳥居、奥が車です。立派な木材を使って、熱心に作製をしてくれています。
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下條歌舞伎保存会長が車の具合を確認。
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保存会長「もうちょっと車輪が手前に出ているとそれらしく見えるかな」
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時平に敵対心を持つ梅王丸と桜丸が車を攻撃すると、車が壊れて中から時平が登場します。
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パカッと割れるようにちょうつがいを細工してくれるそうです。

この牛車を引く牛までは役者が足りないので、本番は暗幕を置くくらいになってしまうでしょう。牛は登場してからずっと座っていて、車の攻撃を受けるとのそのそと逃げていきます。(この牛の役、やってみたい035.gif)

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牛車の絵や写真、実際の鳥居などを参考にし、試行錯誤して作り上げていってくれています。本番が楽しみです060.gif

鳥居があんまり立派なので「吉田社」ではなく、「下條神社」「下條歌舞伎神社」にしようか、などと冗談も出ていました。070.gif
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by shimojokabuki | 2011-11-06 23:10 | 子ども歌舞伎

下條歌舞伎の活動情報や、伊那谷の芸能文化を紹介します。【定期公演】毎年11月23日 【下條歌舞伎事務局:下條村教育委員会】0260-27-2311  0260-27-1015 FAX0260-27-3536


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