どれもこれもおめでたい模様

40周年記念誌編集委員会では下條村内に残る芝居の引き幕の撮影をしました。
コスモホールは設備の整った会場なので下條写真クラブの方々と協力して撮影です。

下條歌舞伎に統一されるまで村内各地で歌舞伎は行われていました。
江戸時代の村の集まりである粒良脇、北又、親田、大久保…などです。
そのため幕はそれぞれの地区にあり、下條歌舞伎保存会が発足してからも粒良脇歌舞伎の幕、北又歌舞伎の幕、親田歌舞伎の幕を使っていたようです。

粒良脇歌舞伎
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睦沢慰安会から贈られた幕のようです。慰安会は戦後数回あったようです。

上の短い幕には「シズカタクシー」「久保田酒店」とあり、地元商店からの寄贈のようです。
左半分が切れて無くなってしまったので「○○商店」がどこのお店かはわかりません。
こちらは今も盆踊りに使うそうです。

親田歌舞伎
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こちらは昭和27年に米寿を迎えた小池松太郎氏親族から親田公民館に贈られたもの。
一度火事にあって失われましたが、復元されました。

幕の下はギャザーになっています。
(おしゃれかと思いきや、芝居をする舞台が大きくなったので、後から継ぎ足したせいだと判明)

上の短い幕には「親田歌舞伎研究会」の文字が。
どれも昭和30年代の幕で、戦後から昭和30年頃までの歌舞伎への熱心さが伺えます。

巴の会
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飯田下伊那で義太夫を愛好した人々の巴の会。
竹本巴○、豊竹巴○とか巴が入った名前で義太夫を楽しんだようです。
こちらも「広本履物店」「佐々木酒店」とあり、地元商店から寄贈された幕のようです。
なかには髪結所もあり、時代を感じさせます。

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左は「登茂栄連」へ婦人会から贈られたもの。婦人会でも義太夫を聞き、楽しんだ様子。


所変わって下條唯一の歌舞伎舞台にも幕を張ってかつての雰囲気を追体験!
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風があり、幕を張るのは少し苦労しましたが、なんともいい見栄えです。
秋らしい天気で、風が幕を揺らすと波が打つようにも見えました。

舞台がある皇太神宮は辺りが見渡せる高台にあります。
かつて旧道が通学路だった頃は学校帰りに子ども達が寄り道した場所のようです。

今では何に使っているのか・・・
舞台の上手に新しいゴザが置いてありました。
何かの会合にでも使っているのでしょうか。

普段の舞台
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舞台の後ろに田んぼ。もうすぐ稲刈り?


ハレの日の舞台
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舞台監督?もご満足の様子。
太陽光で見る幕の色はやはりいいですね。

農村舞台の総合的研究―歌舞伎・人形芝居を中心に (1971年)

桜楓社

下條の農村舞台も紹介されています。


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by shimojokabuki | 2011-09-11 18:34 | 下條村歌舞伎の歴史

下條歌舞伎の活動情報や、伊那谷の芸能文化を紹介します。【定期公演】毎年11月23日 【下條歌舞伎事務局:下條村教育委員会】0260-27-2311  0260-27-1015 FAX0260-27-3536


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