祝賀会の余興にて、下條村歌舞伎保存会は今年も
『日向島非人景清 人丸恩愛の段』
を公演しました!
景清をたずねてくる、娘人丸。
けれど、景清は名乗ることが出来ないため、泣く泣く別れるという物語。
同じ“子別れ”がテーマである『傾城阿波鳴門』とどこか似た雰囲気を持っています。
保存会の定期公演以外の公演では自前の衣装、化粧も保存会員で行うこともあります。
(顔師、衣装屋を頼むと大変綺麗にしてくれますが、お金がかかってしまうのです)
役柄によって違いますが、支度はこんな手順です。
①暖めて少し溶かした歌舞伎油を顔全体に塗る
②赤色を眉より下から頬にかけて入れる(鼻筋は塗らない)
③水で溶いたおしろいを鼻筋から顔の外側に向かって刷毛で塗る
④スポンジで軽くはたきならす

⑤眉や口、目の周りを書く

↓かつらをつける前

平家が戦にやぶれ、日向嶋にいる景清は本来、ひげを生やしているのですが、ひげのかつら(?)がないため、あごやもみ上げを青くしました。
⑥手や足におしろいを塗る
⑦衣装を着る
⑧かつらをつける
さあ、本番!